ミコとアケミのジャングルアドベンチャー」
なんだか、楽しそうな名前のゲームでしょ。
いったいどういうゲームだったかというと・・・。
1984年に、システムソフトから発売された
名作アドベンチャーゲームです。
システムソフトといえば、「大戦略」シリーズが
特に有名ですよね。
そんな、硬派なシステムソフトがつくった
「知・的・興・奮 ADVENTYRE SERIES By SYSTEM SOFT」
シリーズのの第三弾。(だったと思います)
PC-8801初代用(5インチディスクドライブは必要)に
発売されましたが、もちろん、mk2でも、SRでも、
MCでもV1モードにすれば、問題なく
動きますよ。
ちなみに、PC-8801mk2を買うと、デモ版が付属してました。
このDEMO版は、あくまでもデモなので途中で森から抜け出
せなくなり、そこで事実上先に進めないように作られています。
今回紹介しているのは製品版です。
PC-8801SR & MC の当時だったらお大臣なセット(笑)
画面はタイトル画面です。
<ストーリー 説明書より>
ミコとアケミは、冒険好きな女の子です。やっと念願の
アフリカ旅行に出かけることができました。ところが、
もうすぐ到着というときに飛行機がトラブル!
あわれ二人は、ジャングルに投げ出されてしまいました。
どうやらけがはなかったけれど、どこにも他の乗客は
見当たりません。二人は取り残されてしまったのです。でも
何とかして助からないといけません。
そこで二人はジャングルの中をさまよい始めました。
ジャングルには、こわい動物もたくさんます。
見知らぬ○人(※今ではNGな表現ですので・・・
想像してクレイ)がいるかもしれないし・・・ ・・・。
そこで、あなたのアドベンチャーテクニックで二人を無事、
助けてあげてください。
ゲームはファミコンの「ポートピア連続殺人事件」で
脚光をあびた、あの「コマンド選択方式」が導入されています。
(あ、ミコとアケミの方が、先だったかな)
そのため、今遊んでも、遊びやすいゲームとなっています。
もっとも、選べるコマンドが、けっこう多くて、大変なんですけどね。
こっまっている動物を助けてあげたり、助けられたり、
なかなか楽しいゲームです。紳士的に行動すれば、良い道が
開かれるようになっています。
因果応報とでもいうのでしょうか。
このゲームは、クリア後にスコアが出るようになっていて、
どういう行動をとったかによってスコアが変わってきます。
野蛮な行動をとるとスコアは低くなり、紳士的に行動すると、
スコアが上がります。ゴールに至る方法も複数存在する。
ハイスコア目指して、何度も挑戦って遊び方も出来るわけ。
なかなかの良作です。
この「知・的・興・奮 ADVENTYRE SERIES By SYSTEM SOFT」
シリーズの技術的にすごかった点は、画面が一瞬で切り替わる
「瞬間画面表示」が導入されていること。
当時としては、すごい技術なんです。
なんと、この技術が導入されたゲームは、このシリーズの
第一弾「ミオのミステリーアドベンチャー」が初なんです。
すぐに、ファルコムの「デーモンズリング」が続きました。
でも、日本FALCOMは、
「Falcomが世界初」と主張しております。(笑)
一般的にも、そのように認知されております。
この作品以前のアドベンチャーゲームは、ラインペイント方
式といって、まず、輪郭の線が描かれ、その輪郭に囲まれた
部分を塗りつぶして表示されていく。まるで塗絵を見ているみ
たいで楽しいといえば楽しいのだが、表示されるまでけっこう
時間がかかりました。タイルペイントで凝った中間色表現をし
ているソフトはさらに二度、三度塗りするので、絵が出るまで、
かなりの時間待たされました。
それも、同じ場所を何度も行ったり来たりすることになるア
ドベンチャーゲーム。その移動するたびに、画面を1から描く
わけ。かなりイライラします。
山下 章 のベーマガ別冊「チャレンジ!!パソコン
アドベンチャー・ゲーム 」
に、このゲームの開発秘話が載っています。もちろん、この本
の復刻版にも載っているので、読んでみるのも良いかと思い
ます。はーりぃふぉっくすやアステカなんて名作の攻略記事も
載っていて、レトロゲーマーとしてはとても楽しめる内容に
なっています。
そういうわけで、このゲームはかなりの名作!!!
是非、どこかで見かけたら遊んでみてくださいね。