>

2007年03月31日

バーチャルばあちゃん「おばあちゃんの知恵袋」

 
 バーチャルばあちゃんの愛称で親しまれていた
「おばあちゃんの知恵袋」

BABA0.JPG

「どんなソフトだったっけ?」





BABA1.jpg
BABA2.JPG
(クリックで拡大します)


「ぎょうせい」から1991年に発売された
富士通FM-TOWNS用のマルチメディアソフトです。
もちろん、タウンズの互換ゲーム機であるMARTY
でも動きますし、WINDOWS XP用のフリーウエアの
FM-TOWNエミュレーター「うんず」でも、
ちゃんと動きます。


久しぶりに、バーチャルおばあちゃんに会ってみました(笑)
おお、ちゃんとカレンダーは今日の日付(2007/3/31)に
なってる。(写真ではわかりませんが、カレンダーが出る)

BABA3.JPG

 
 しかも、冒頭で、桜の話題やモンシロチョウの話題を、
おばあちゃんが語ってる。
ちゃんと季節のお話をしてくれるんだ。
(冒頭のお言葉も何種類かありますよ。もちろん、音声付)


いいですすねえ。 心が和みます。


 ちなみに、
 この、おばあちゃんの音声は、麻生美代子さんの声です。
そう、なんと、あの アニメ サザエさんの「磯野ふね」の
声です。


「船おばあちゃん」が、優しく ためになることを色々と
かたりかけてくれるってワケ。
 



 しばらく、この ありがたーいお言葉を2〜3種類
しゃべると、おばあちゃんは、

「あーつかれたね。また今度お話しようかね」

 のようなことを言って、しばらく休憩しちゃいます。

でも、またしばらくすると、おばあちゃんはまた、
違う種類のありがたい豆知識を語り始めます。



 その後、家の見取り図(マップ 地図)が出てきます。

BABA_M.JPG

もちろん、冒頭のおばあちゃんのありがたい お言葉を
飛ばして マップを出すことも可能です。
 この見取り図の押した場所に、おばあちゃんと一緒に
移動できます。

BABA4.JPG


 その後、色々なものをアドベンチャーゲームのように
クリックすると、そのクリックした物に関する豆知識を
知ることが出来ます。
 さすがに、全てのものに対して、おばあちゃんが語る
わけではなく、文字のみで表示されるものも多いです。
でも、ここぞというときは、
おばあちゃんが音声で語ってくれます。

BABA5.JPG

 おばあちゃんの ありがたいお話中に
「× 聞いちゃった」ボタンをマウスで押すと、
おばあちゃんの孫か、娘と思われる
女の人が、「おばあちゃん その話はもう聞いたよ」
としゃべり、おばあちゃんは「そうだったかねえ」
と応対して、
おばあちゃんの会話を途中でとめることができます。
 また、あるときは「バツ」のアイコンを押したときに、
男の人が、「おばあちゃん その話はもう聞いたよ」
ということもあり、その場合は
「そんなことは ないよ」とオチャメに応対します。


このように、いろいろなバリエーションがあり、なかなか
楽しめるように出来ています。



また、しばらく何もクリックしないと、
「おはなししすぎたねえ。さて、私はひとねむりしようかね」
といって、眠ってしまいます。

 場合によっては、
「わたしはちょっと出かけるからね、じゃーね」といって、
家を出て行きます。



 その後、スタッフロールが流れます。
BABA_S1.jpg
そのスタッフロールのときに
このソフトのメイキング写真が出てきます。
そう、このおばあちゃんは人形(多分 布製ぬいぐるみ)を
実際に撮影しているのです。背景の雰囲気は、クレイアニメの
「ピングー」や「機関車トーマス」みたいな粘土で作った
ような、やわらかな感じとなっています。
 でも、トーマス等とはちがって、おばあちゃんの画像は
動画ではありません。それでも、人形を撮影したこの画像は、
CGやアニメとは違う暖かいグラフィックとなっています。
BABAs2.JPG

また、とても心がなごむ癒し系の音楽も収録されていますよ。

 このソフトは細かいところまで色々な演出があり、
癒し系ソフトとしても良く出来ています。
 もちろん、おばあちゃんのありがたいお言葉で、
いろいろな知識も身に付くという教育ソフトとして
も、なかなかよくできていますね。

 一人暮らしの方が、寂しくなったときに
このソフトでおばあちゃんとお話しするのも、
良いかもしれませんね。

 いろいろな、豆知識を身につけたい方、
このソフトで遊んでいれば、知識人になれる
かもしれませんね。



本当に、丁寧につくられた良作ですよ。



 このソフトはゲームソフトではないのですが、
「全てのおばあちゃんの言葉を聞いてやろう」 
とか、自分でルールを決めれば、ゲームと
しても楽しめるかもしれませんね。

ぜんぜん関係ない話ですが、なぜか、坂本龍一 補作曲の
「コンピューターおばあちゃん」っていう曲が頭に
浮かびました。むかし(25年ぐらい前かな?)、NHKの
「みんなのうた」でよくPVがオンエアされていた楽しい
童謡(でいいのかな?)です。


 
 実は、 おばあちゃん と コンピューターは 
けっこう相性が良いのかもしれませんね。
 また、ひさしぶりに「コンピューターおばあちゃん」の
PV(プロモーション ビデオ / ビデオクリップ)を
見てみたいものです(笑)




って、思っていたら、YouTubeで動画PV発見。
ああああ、なつかしいぃぃぃ。



ちゃんと、坂本龍一 編曲 ってテロップ入ってます。
やはり、80年代のYMO世代な編曲がレトロゲーマーとしては
ぐっときますね。

 
 YMOは坂本龍一、細野晴臣、高橋幸宏の3人組。
最近、キリン ラガービールのCMで、CM限定で再結成
して話題になりましたね。





 で、今日気が付いたんだけど、PVの中で、
 宇宙船で、おばあちゃんが打ち込んでいる文字が、なんと!
「I LOVE YOU・・・ YMO・・・・・FF・・・・FF・・・」
おばあちゃんは、YMOがお好きだった(笑)
Combaba_R.jpg


しかも、


16進数であるFFも理解していたんだ(笑)
でも、実はffはフォルティシモなのかもしれませんね。


他にも、サブリミナル的に色々な写真が入っているので、
コマ送りすると、いろいろ発見できるかも知れません。

ちなみに、コナミのアーケードゲーム、
「ポップンミュージック」でも、この曲でプレーする
ことができました。ポップンミュージックはビートマニア
で確立された音ゲー(音楽ゲーム)を、よりゲーム初心者
でも遊べるようにポップにした名作ゲーム。もちろん、
音楽の知識なんてなくても問題なく遊べる。あ、リズム感
は必要なゲームだな。
 KONAMIの音ゲーの曲選択を担当した方の中にも、
「コンピューターおばあちゃん」が好きだった方が、
きっといたのでしょうね。


ちなみに、Y.M.O.の少年少女版ともいえる、
「コスミックインベンション」による
「コンピューターおばあちゃん」も存在します。



最後に、一言。
「おじいちゃん、おばあちゃんを大切にしよう!」
「火の用心」























<おまけ>








この記事へのコメント
コメントを書く
お名前:

メールアドレス:

ホームページアドレス:

コメント:

認証コード: [必須入力]


※画像の中の文字を半角で入力してください。

この記事へのトラックバック
×

この広告は90日以上新しい記事の投稿がないブログに表示されております。