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2007年04月10日

Tronの FL GAME 世界初のCG映画のゲーム化

Tronの FL GAME 世界初のCG映画のゲーム化

トロンというと何を想像しますか?

映画? 

OS? コンピューター?

 実はトロンを題材にした、ゲームがありました。
それは・・・。

TRON.JPG

 
 TOMYから発売されていたトロンのFLゲーム。
1982年公開のディズニー製作の映画のゲーム化です。


SF映画のトロンと言えば、世界初のC.G.採用映画。
アニメではなく、実写の映画で、コンピューターに入り込む
シーンでは、CGとアニメと実写を合成したりして、
ハイテクワールドを表現し話題になりました。

コンピューターに入り込むというところは、後の大ヒット映画、
「マトリックス」にも似た設定ですね。


映画「TRON」をDVDなどで、今見るとチープな
ところも多々ありますが、世界初のC.G.と考えると、
とてもハイクオリティに感じますね。



ワイヤーフレームとか、いかにも初期CGという画像は、
今となっては、かえって新鮮ですね。
Vectrex(光速船)のワイヤーフレームにしても新鮮でしたし。

(過去記事もご覧ください。)
http://retrogamer.seesaa.net/article/38225361.html

初期のC.G.の魅力は、やはりソリッドなところでしょう。




映画のサウンドもなかなかよかったですね。





そんな古き良き映画をゲーム化したのが、トロンのFL管ゲーム。
TRON.JPG
FL管は極端に言えば、小さな蛍光灯(ネオン灯)なので、
LEDとは違った独特な蛍光発光が良い。
昔の電卓に良く採用されていたアレだ。
しかも、3色発色する。当時多かったモノクロ液晶に比べて、
絵は荒くなるが、ほんとうにカラフルで未来的な感じで
良かったですね。

 また、ゲーム機本体のバック面はなんと、シースルー
になっている。シースルー(半透明 スモーク)の下に、
基盤の模様が描かれていて、とてもメカニカルでかっこ
いいのだ。このデザインをimacよりもずっと前にデザイン
していたという事実が驚きに値する。


 肝心な、ゲーム内容はというと・・・

 百聞は一見に・・・・。
 ここにイイモノがあるので、自己責任でシミュレートを
お試しあれ。(ほかにもお宝いっぱい。モンキージャンプとか)
http://www.madrigaldesign.it/sim/dnload.php



 で、ゲームの遊び方がけっこう難しいので、
ステージ紹介しちゃいます。

Stage1 光電子バイク(Light Cycle Game)
バイク(Cycle)を操り、壁を作りながら走行。
敵のバイク(Cycle)をよけつつ、自分が作った壁と
敵が作った壁に当たらないように注意。
もちろん、敵に当たってもいけない。
画面は1画面固定ではなく、上下左右にスクロール
していきます。ボタンを押すことによってスピードを
上げることができるが、とまることは
できない。ある程度スクロールすると、古い壁は消えていく。
 敵を壁に追い込み、クラッシュさせるのが目的。
これが、なかなか難しい!!!

要は線引きゲームで、一筆書きの線を敵と互いに引きあい、
その線にぶつかるように囲い込んだり、誘導するというわけだ。


Stage2 データ電子フリスビー(Ring Game)
要するにフリスビー。Spark(敵)が投げてきたフリスビーを
受け取れないとミス。逆に、敵にミスを誘発させるのがゲーム
目的。
 フリスビーだけあって、直線的に飛ぶわけではない。
トリッキーな動きをするので受け取るタイミングが難しいのだ。


Stage3 MCP(Master Control Program)の破壊!
MCP(敵)のバリアーが上下に動くので、時機(TRON)を操り、
タイミングよくディスクを投げてMPC破壊するのがゲーム目的。

(ゲーム画面はこんな感じ)



 このように、とても熱中できるゲーム。内容は、
けっこう映画に忠実。ところが、説明書が無いと
(特に映画を見たことないと)何がなんだか本当に
わからないゲームです。ステージ1からして、
何をすればゲームクリアなのかぜんぜんわかりません。
遊び方を自力で理解するのはかなり大変。
 自分も、説明書無しの中古GETだったので、遊び方が
分かるまで何十回とPlayしました(汗)


ちなみに、コンピューター用語としての「Tron」は、
The Realtime Operating system Nucleusの略で、映画の
トロンから2年後に提唱されていますし、
映画を意識した命名なのかどうかはわかりません。

Tronとは、
「高度にコンピューター化された社会において協調動作
する分散コンピューティング環境の実現を目指し、
1984年に東京大学の坂村健教授によって提唱された
コンピュータ・アーキテクチャを再構築するプロジェクト。」

と、ありますが、難しすぎて、よくわかりませんネ。


簡単に言ってしまえば、古くはMSX、現在では
WINDOWSのような、統一規格を目指したプロジェクト
でした。それも、WINDOWSなどよりも高度な理念の
元に、パソコンに限らず、まわりにあるコンピューターが
組み込まれたデジタル家電等も統一したOSで制御し、
それらが全て連帯できるのを目指していました。
(今、話題のユビキタスよりも前に提唱されていたのが
すごいですね)

Tron自体は、実は携帯電話などの組み込みOSとか、
自動販売機に組み込まれていたりと、けっこう身近に
存在するそうです。

 Tronのプロジェクトのひとつ、パソコン用のOSである、
BTRONと言えば、それはそれで、すごい概念で考案された、
「統一規格を目指したOS」でした。結局は、WINDOWSの
健闘もあり、主流OSとはなりませんでしたが、現在でも
「超漢字」という
ソフトとなって、リリースされています。






また、分野別にいろいろなTronの呼び名が色々あります。


詳しくは、Wikipediaとかで、検索し、
見ていただくと良いかと思います。
 

とまあ、FL管ゲームは、ほかにも魅力あるゲームがたくさん
発売されていますので、また紹介していきたいと思います。




















この記事へのコメント
トロンと聞いて飛んできましたよ笑

youtubeに例のバイクレースのシーンがあって超久々に見たんだけど、やべぇすげぇかっこいい!!笑

82年という時代にこれだけの映像を作ったというのは改めてみると非常にすごいですよね〜。
また今みるとこのシンプルでソリッドなデザインが超カッコイイ!!

フリスビーのシーンもあったんだけど、それを見てて思ったのは90年代にSNKが出した「フライングパワーディスク」ってゲームはこのトロンのシーンからインスパイアされたゲームなんじゃないかと思った笑


電子ゲームのトロンはけっこうやりましたよぉ〜。おもちゃ売り場の試遊機で笑
このゲームは映画の内容をよく再現していたしゲームとしても面白くて完成度の高いゲームだったと思いますね。

Posted by RED FOX at 2009年05月27日 00:10
フライングパワーディスクとは思いつかなかったですねぇ。
でも、たしかにいわれてみれば納得。
 そして、後年「クレイジーパワーディスクパーフェクト」にシステムが受け継がれていますね(^^)。



Posted by retrogamer at 2009年05月29日 00:34
うわーなつかしい!
ふと思い出したんだけど、ゲーム名わからなくて、
「電子ゲーム フリスビー」で検索してきました(笑

エミュレート版まであるとは!
懐かしい気持ちに浸れました。ありがとうございました。
Posted by FOREST at 2009年10月18日 21:51
FORESTさん、コメントありがとうございます!

記事を喜んでいただけたようでうれしいです。

FLゲームは、今遊んでも面白いものがたくさんありますね。表示が単純なぶん、
おもしろさが凝縮されているんですよね。
今のゲームは複雑すぎて、気軽に遊べないものが多いですからね(^^)

Posted by retrogamer at 2009年10月18日 22:47
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