変わった名前の3DO用のゲームソフト。
「Dの食卓」で有名だったwarp(飯野賢治の会社)
から発売されていた怪作。
日本各地で「変なおじさん」と勝負する
2人打麻雀ゲーム。
いったいどんなマージャンゲームだったかというと・・・。
プレイヤーは、変態おやじ達から
女の子を守るためのおやじハンターとなる。
(このオヤジハンター自体、
危険で変態なかっこうな気がする)
変体おやじにマージャンで勝つと、女の子を救出する
ことが出来ます。その後、ごほうびのアニメーションが
流れます。
ストーリーが変体オヤジから女の子を守るという奇抜な
ものなので、変なビジュアルシーンが満載で笑えます。
主人公である「おやじハンター」は
ダサかっこよくて、なんとなく
「レンタヒーロー」や「グレートサイヤマン」の
ような実際に いたら絶対に近寄りがたい
異様な雰囲気をもっている。
しかも、本人は絶対「自分はかっこいい」と
勘違いしている「こまったちゃん」なのもこれら
ダサかっこいいヒーローの共通点なのだ(笑)
肝心な「マージャン」自体はオーソドックスながら、
しっかりと出来ているので、なかなか楽しめるのですが、
別に他のゲームでもマージャンはいくらでも出来るので、
このゲームの存在価値はやはり、この変なビジュアル
にあると言えるでしょう。
ゲームの主題歌とエンディングは飯野賢治 作曲&編曲。
作詞は宍戸留美です。で両方とも宍戸留美が歌っている。
宍戸といえば、最近では声優として有名だが、昔は正統派アイドルで、
だんだん個性派アイドルとなり、日本初(?)の
フリーアイドルとなる。
(代表曲? 地球の危機 個性的すぎ)
いつの間にか芸能界から消えたかと思っていたら
人気声優(もちろん同じ名前で活動)として
華々しく帰ってきたと言うあのお方だ。
#retrogamer的には、宍戸留美といえば、
かつて毎週見てた、テレビ番組、
「大竹まこと の ただいまPCランド」に
よくゲスト出演していたので知っていた・・・ぐらいの
思い出ですが・・・。
また、「おやじハンターマージャン」は
板野一郎がディレクターをしたオープニングアニメも
話題になりました。
おまけのシングルCDつきだったけど、定価は4800円と
リーズナブルでした。
どうでもいいことなのですが、このゲーム、背ラベルが
ゲームタイトルと違います(汗)
「ヒゲ男の脱出/ゲップ大王」って書いてあります。
ワープのほかのゲームでもそうだったのですが、どういう
意図だったのか天才(飯野氏)の考えることは良く分
かりません。
予想:ゲーム名と背ラベルが違うので、
ゲームを背ラベルが見えない状態での展示を
してもらうため、つまり、正面に置いて欲しいという
意図からなのかもしれません
当時はTVにも出まくっていて、今で言えば「時代の寵児」
と言われた飯野賢治だが、今は何をしているのだろう。
(ゲーム製作からはしりぞいてIT関連や小説家として活躍しては
いるらしいが・・・。)
2000年に設立したというスーパーワープなんて、
存在すら知らない人も多いんだろうなあ。
(後にフロムイエロートゥオレンジと社名変更)
ゲームクリエイターのころは、過激発言&過激行動が
多かったこともあり、なんとなくホリエモン
とかぶる。(実際、ホリエモンとも親交があったとか)
ある意味「変なゲームならまかせとけ」の
故DECO(データイーストコーポレーション)よりも
変で、個性的なゲームを排出していたと思います。
(一例)
お蔵入りとなったM2(3DOの後継機)用 D食2プロモ ↓
でも、飯野賢治が天才であったことには間違いは無い。
最近の活動だと、あのタブレットお菓子の
ピンキー(ちなみにretrogamerはミンティア派です)の
イメージ映像「ピンキーモンキーのうまれた日」の
総合プロデュースで話題となっていました。
映像は季里氏、音楽はcoba氏。
http://pinkyfilm.jp/
またいつか、飯野氏には「おやじハンターマージャン」
のように個性的なゲームを作って欲しいものですね。
(ちょっと最近の飯野氏 昔に比べ毒が抜けてきてるネ)
P.S.
今回の記事は「3DO」で発売されていたマージャン
ゲームについてでした。「3DO」を知らないという
ヤングゲーマーの方や、興味のある方は、
先日、このブログで紹介しておりますので、
そちらもご覧ください。
http://retrogamer.seesaa.net/article/38848452.html