ホント、国内からも、外国からも、いろいろなメーカーから、
個性的なマシーンが発売されていたものです。
ファミコン世代で、最終的に生き残ったのはご存知、
任天堂とSEGA。海外だとATARIとかもありました。
そんな、時代の幻のマシーンである、
PV-1000ってどんなマシーン?!
<PV-1000はカシオ製 ゲーム専用機>
PV-1000は1983年10月にCASIOから発売された
ゲーム専用機です。
定価は14800円で、専用ソフトは合計15本発表(未発売も含む)
されております。
<PV-2000(同時発売)は ゲームパソコン>
なお、同時発売のPV-2000(愛称:楽がき キーボード付)
とは、全く互換性がありません。
PV-2000はゲーム専用機ではなく、当時主流の
プログラミング言語「BASIC」も内臓した、
ちょっとしたパソコンなんです。
また愛称の「楽がき」の名が示すとおり、
簡易グラフィックエディタが内臓されていて、
「テレビでお絵かき」が気軽に出来ました。
PV-1000とPV-2000は、おなじPVシリーズなので
互換性があるかどうかといえば、
残念ながら互換性はありませんでした。
この辺のカシオの戦略は理解に苦しみますが、
もしかしたら発売を急ぐあまり、互換性を調整
する時間が無かったのかもしれません。
また、しばらくたって発売された、
カシオのMSXの型番がPV-7だったのだが、
もちろん、
PV-1000やPV-2000とは互換性はありません。
<PV1000は売れたのか?>
その時期に発売されたゲーム機、
たとえばSEGAのSG-1000とかの性能水準よりは
上だったのですが、なんせ同時期に、
あの任天堂のファミコンが発売
されていたため、PV-1000は、
ほとんど市場に出回りませんでした。
(世のお子様にとっては、Out Of 眼中だった。)
ちなみに、PV-2000のほうは
ディスカウントショップでの
叩き売りをよく見かけましたし、
今でもオークションなどでも
たまに見かけます。
生産数が多かったのかな?
PV-1000はとてもマイナーなマシーン
でしたので、存在自体も知らない方も
多いかと思います。
でも、コナミやナムコ等のアーケードからの
移植も多く、このPV-1000にしか移植されていない
とされるタイトルもあり、
けっこう貴重だったりします。
<PV-1000 発売ソフト一覧>
1 プーヤン
2 スーパーコブラ
(グラディウスの元となった、
名作スクランブルの続編だ)
3 ツタンカーム
4 アミダー
5 ディグダグ
6 ワープ&ワープ
7 ターピン
8 ?(欠番の可能性もあり)
9 パチンコUFO
10 ファイティングバグ
11 スペースパニック
12 ノーティーボーイ
13 ?(欠番の可能性もあり)
14 ダーティーカメレオン
15 エキサイト麻雀
画面写真もお見せしたかったのですが、
本体を手放してしまったため、
今では遊ぶことが出来なくなって
しまいました。
<PV-1000は コナミ・ナムコ移植中心>
でも、当時ファミコンでは遊べなかった
コナミやナムコのゲームがお家でPLAYできた
のには結構感動しました。
ファミコンは発売当初は任天堂ソフト
オンリーでした。ハドソンやコナミ、
ナムコが参入するのはしばらくたって
からでした。
PV-1000も、このサードパーティー製の
ソフトで、もっと地道に発売タイトルを
増やしていけば、もう少しメジャーな
マシンになっていたかもしれませんね。
でも、なんせ、ファミコンのパワーが凄すぎた。
コナミやナムコからライセンスを安定して
もらうのも色々と大変だったかもしれませんしね。
ある意味、ザンネンですが、早くゲーム機から
撤退した分、被害(損益)が少なくて済んだの
かもしれません。
<カシオが愛した パチンコUFO>
カシオは本気で、パチンコが出来るゲーム機が
売れると思っていたように思う。たしかに、日本の、
名古屋で生まれた「ぱちんこ」は、日本ならでは
の文化であり、外国製ゲーム機ではなかなか
リリースされそうにないタイトルである。
また、「ゲームの悪イメージ」を無くそうと
していたように思うファミコンもこのような
「大人のゲーム」は発売したくなかったに違いない。
(とはいえ、麻雀やピンボールはあったけど)
ちなみに、ファミコンよりは、ちょっと
高年齢層向けだった(ように思う)
SEGAのSG、SC-1000等用には
パチンコが初期のころから発売されていました。
そんなSG-1000でも、購買意欲が増す、
素晴らしいパッケージでした。
(SG-1000のパッケージ写真は過去記事を参照下さい)
http://retrogamer.seesaa.net/article/35086309.html
PV-1000の本体のデザインもUFOをモチーフ
にしているとのこと(未確認情報)
(こちらに、本体等の写真が掲載されています↓)
http://www.game-nostalgia.net/pv/pv1000.htm
でも、なんとなく、SEGAのメガドライブ
やMEGA-ADAPTAみたいなカブトガニのような
デザインにも見える(笑)
ちなみに、PV-1000の外箱(パッケージ)
には、大々的にパチンコUFOの絵が載っていて、
まるでパチンコ専用機と勘違いしそうなほど
でした。
・親がゲーム機を買うときは
「パチンコが家で出きるのでGOOD」
・親が子供にゲーム機を買ってやる場合
「パチンコは子供に悪影響。BAD」
たぶん、このようなパッケージだと、
親と子供の
「買う、買わない」の攻防戦には
一役買わなかったように思います。
そもそも、子供からしても、
「パチンコ」がメインに載った
パッケージよりも、「ドンキーコング」
が載っているパッケージのほうに
ひかれますよね。
カシオの、
この辺の戦略はまずかったのででは?
ちなみに、後にMSXでもこの
「パチンコUFO」を発売していました。カシオは
よっぽどこのソフトに思い入れがあったのでしょう。
<壊れやすかったカートリッジ>
カセット下面に、ほこりが入らないように
可動式のカバーが付いています。
でも、このカートリッジは、とても、
このカバーが破損しいやすい構造です。
カバーが破損すると、バネの片方が
飛び出すため、カートリッジを差し込んだ時に
ショートする恐れがあるため、
バネをはずしてやらなければなりません。
バネをはずすにはカートリッジを
分解する必要があり、そのときにカートリッジの
はめ込み用のツメを折ってしまうことがあります。、
そうなるとカートリッジが半開きするようになって
しまうので注意が必要。
(接着剤で補正はかのうです。)
<カートッリジの修理>
差込口が破損したカートリッジを直してみよう。
1)左右から力を加えながら、カセットのツメの
破損に注意しながらカセットを開く。
勢い余ると上面ラベルも破損(やぶれる)して
しまうので注意。
※上面ラベルの破損を防ぐためにも半開きにとどめる。
2)ROMを取り出す。このとき、どちらが前面だったかを
覚えておこう。もし、よごれが激しい場合はついでに
掃除しておく。
3)バネやカートリッジ下面保護用のプラスティックや
保護ビニール(プラスティック)を
取り出す。
すべて取り外してOK.
バネの付け根は接着されているが、
引っ張れば抜ける。
サビが発生している場合は除去しておく。
4)再び、ROMを配置する。裏表に注意。
5)カセットをはめ込む。
均一に力を加えるようにして、
上面ラベルの破損に注意。
これにて、一件落着。
ただし、自己責任にて・・・ネ。
<今となっては入手困難>
今となっては残念ながらとても入手困難な
PV-1000。でも、昔、遊んだことあるという人で
すら少ないかも。
そんなマイナーなマシーンの、
エミュレーターを作っていらっしゃる方も
お見えです。
スクリーンショット(ゲームの画像)も
紹介されていますので、
「PV-1000」の性能がいかほどのものか
見てみるのも楽しいかと思います。
作者に感謝しつつ、ホームページを
拝見しましょう。
http://www1.interq.or.jp/~t-takeda/pv1000/index.html
ございます!
retrogamerさんのブログはPV-1000に
とどまらず、紹介される記事すべて
知りたかった情報満載で、とても勉強に
なります..._〆(゚▽゚*)
これからも楽しみにしてます!
あ、話は変わりますが98ノート、
うちもまだ持ってたりします。
(PC-9821 Nr233)
あのFM+PCM音源がむしょうに恋しくて
たまに引っ張り出して聴いたり・・・(^^;
たいした知識は持っていませんが、
変な知識は ちょっとある・・・
かもしれない(笑)
最近ネタ切れぎみですが、なんとか
これからもブログ更新をしていきます。
やっぱり、FM+PCMの音楽は良いですね。
ゲームの音を聴くのも楽しかったけど、
自分で打ち込んで聴くのも またちがった
感動がありました。
PC-98ではなく、
PC-8801MAになりますが、
昔はマイコンBASICマガジンに載っていた
読者投稿の「GAME MUSICプログラム」を
打ち込んで楽しんでいました。
久しぶりにそれらを聴きたいなと
思うけど、保存したフロッピーは
どこへいったやら。
BASICマガジンの総集編の本は
いまだに残っているけど、さすがに
再び打ち込む時間と気力が・・・無い。
昔は、徹夜してでも打ち込んだけどなぁ。
ふー。歳ををとったものですな(笑)。