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2007年06月03日

フォントにまつわるエトセトラ

 ごく普通に、キーボードを打てば表示される文字。
昔は、いろいろ苦労があったようです。

<昔のゲーム機 アーケード機での文字表示>

 昔のゲーム機である ファミコン、SEGA MARK3、
PC-ENGINE、メガドライブ等、ATARI2800などや、
昔のアーケードゲームは フォント(文字)の
ROMを持っていないため文字を表示させるにも
極端に言えば、絵を描いて
表示していました。

※漢字ROM(フォントデータ)を持たない
機種はまだまだ色々あります。


  それら文字データを持たない機種は、
 キャラクター定義してスプライトのように
表示したり、BGに書き込んでしまったりと
色々な表示方法があったようです。


 プログラムにより、絵(ドット)のデータを
文字(フォント)として登録してRAM上に
文字データとして配置し、普通に文字を表示させる
のと同じ手法により文字表示を実現させたりも
していたようです。


 また、一度書いた文字のデータは使い回す
こともできるので、メーカー特有の書体が
あったりして、それもそのメーカーの個性
になっている場合もありました。
 逆に言えば、文字で個性も出せたわけです。

 ナムコフォントとか好きでした。



<フォントの節約>

 昔のファミコンゲームは、カタカナが表示
されずに、ローマ字で文字を表示するソフトも
少なからず存在しました。

たとえば、B-WINGS。

スタッフロールでは、一見、英語かと思って
見ていると、なんと、「ローマ字」

「これからの使命は勉強だ」とか
「いじめはダメだよ」

 とかとDECOから
まるでドリフターズの
「フロはいったか!?」
「歯 みがけよ!」
のごとく 唐突だが、
アツイメサージをもらうことになる。


 ローマ字で表示する意味としては、
以下のことが予想できる。


予想1

 とりあえず、アルファベットで表示
しておけば、カタカナが出てくるよりも
かっこいいだろ。

でも、子供向けソフトだし、英語は
理解できないだろうから、ローマ字に
しとくか。

ワシ(開発者)も、英語は でけへんしな。



予想2
 
 アルファベットの文字数はカナに比べれば
役半分。文字のデータを減らすことで、
ゲーム本編に、その分の容量を増やせる。

 それに、海外版を作るときにも、その
文字データが全てが流用可能。カナの
表示は必要ないし。

まあ、翻訳は必要だけどね。






<漢字ROMが 後からついたゲーム機も>

  シャープのビデオ編集用高級ファミコン
「ファミコンタイトラー」には漢字も表示できる
フォントが本体に内蔵されていました。

 もっとも、漢字ROMは、この本体専用の
ビデオテロッパーやビデオタイトル作成
ぐらいにしか活用されていませんが。
自分で漢字カナ交じりの文章を
手書きタブレットで入力出来るというすごい
ファミコンです。

※漢字ROMは、ひょっとしたら、ビデオタイトラー
の内臓ソフト内で用意されていたのかもしれません。
だから、もしも、ファミコンタイトラー専用の
カートリッジ式のソフトを開発しようとしても、
漢字が使えたかどうかは不明。
ちなみに、ファミコンタイトラーにディスク
システムも接続可能だ。

過去記事参照
「ツインファミコンのちょっとしたひみつ」
http://retrogamer.seesaa.net/article/37503517.html





 ちなみに、PC-ENGINEですら、本体に
フォントは入っていませんでした。
でも、CD-ROM2のシステムカード内
(インターフェイスユニット内かも)に
やっと漢字も含むフォントデータが入っていて、
ゲーム制作会社がCD−ROMのソフトで漢字を
表示させるのが楽になっていましたし、
「文字表示」という余計なことにゲームの
処理が使われず効率も良かったはずです。





<MSXやレトロPCでは・・・>

 MSXはゲーム機ではなく、パソコンですから、
カタカナやアルファベットのフォントデータ
は最初から持っています。これがなければ
キーボードから入力した文字の表示すら
出来ませんからね。

 MSX2になると、やっと漢字のフォントも
装備していました。

 ちなみに、漢字には「第一水準」、
「第二水準」などと、普段使うような漢字か
あまり使わないような漢字かがランク分け
されていまして、低価格なパソコン
だと「第一水準」しか使えなかったりしたものです。



 ちなみにretroamerが愛したパソコン、
パピコンことPC-6001は
カナ+ひらがな+アルファベット+特殊記号
しかなかった。

もちろん、cefucom21でも同等

CEFU01_R.jpg
Cefucom21は以下で見てね

「珍品コンピューター CEFUCOM-21とパピコンの関係」
http://retrogamer.seesaa.net/article/38099582.html



PC-6001mk2になると
漢字ROMを搭載。
でも、第一水準はおろか、
当用漢字(小学校で習う漢字ぐらい)+α
しかなくて、ちょっと難しい漢字
だと入ってなくて結構困りました。

 しかも、漢字はグラフィックモードでしか
表示できませんでした。

 P6(mk2以降)の魅力は、やっぱりしゃべること。
本当に音声合成で言葉を発します。
PC-6601からは、歌うこと も可能。
88_PC6601_R.jpg

さらに、Mr.PCこと、PC-6601SRはFM音源で
BGM演奏させながら、歌わせることも可能。

これは、本当におもしろかった。 

 これを利用してファンタジーゾーンの替え歌(?)
「YADAYO」を歌わせている方もお見えで、ベーマガ
にもリストが載っていました。




<PC-9801ですら初代機は漢字が使えず>

 漢字処理が高速に出来ることが売りだった
PC-9801も、初代機は漢字ROMを持っていません
でした。

 当時は、コンピューターによる事務処理はカタカナ
が標準でしたので、これでも特に問題なかったわけ。
漢字がプリントできるプリンターも少なかった。

 それでも、漢字ROMがオプションで用意されていたので
漢字への対応は可能でした。

 でも、漢字への需要とLSI値段が安くなったこともあり、
PC-98シリーズの後継機は、漢字ROMが標準装備になりました。



 ちなみに、PC-98と同様に、
PC-8801初代も漢字ROMはオプションでした。
88_R.jpg
詳しくは過去記事
「初代!PC-8801」
をご覧ください。
http://retrogamer.seesaa.net/article/35760305.html

 


<DOS/Vは漢字ROMを持たない>

 実は、今日普通に使用しているWINDOWS XPや
WINDOWS VISTAマシーンの正体はPC/AT互換機で
あり、ちょっと前はDOS/Vマシーンとも呼ばれ
ていました。

 実はこれらの機種はアメリカからやってきた経緯も
あり、漢字やひらがな、カタカナのフォントROMを
持っていません。
 もともとは 英語と数字と記号しか表示できません
でした。

 そのために、日本でのPC/AT互換機の普及が進まず、
ご存知のとおり、PC-9801帝国が長い間君臨していた
わけです。



<AXマシーンなんてのも・・・>

 1987年頃の話。
  PC-98君臨状態では、世界から取り残される
といいうことで、
「国際的互換性」をキャッチフレーズにAX規格なる
パソコンを売り出そうと、日本の電気メーカーが集結。

 パソコンの統一規格(OADG)と題して、まるで、
MSXの再来かのごとく、各社からAXパソコンがリリース
されました。実際、アスキー社はこの規格に
チップベンダーとして参加していました。


 ただ、AXマシーンは、どれもビジネス用途でした
ので、あまりにも高額でした。そのため、普及率
としてはPC-98帝国の足元にもおよばずに、
あまり話題にもならずに消えていった規格でした。
 
 その中でも、そこそこシェアがあったのはMITSUBISHIの
MAXYシリーズだったように記憶しています。
 三菱は後にAMITY、アプリコットなどと、通好みの
個性的DOS/V互換機を開発しています。AXマシーンで培ってきた
技術が開花したのかもしれません。

 AXパソコンの正体は、PC/AT互換機に漢字ROMを内臓した
特殊なJEGAビデオカードを刺すことにより、ハードウェアで
漢字の表示を実現させたパソコン。

 AXパソコンの末期にはDOS/Vと同じ、RAM上にフォント
データを置いて漢字を表示する「AX-VGA/S」アーキテクチャも
導入されるけど、やはり、このころのCPUは286クラスが
標準であり、やはり非力で、漢字ROM搭載機の表示速度に及び
ませんでした。

 しかも、その後どんどんCPUが高速化し、DOS/Vが
リリースされてしまったので、AXパソコンの
存在理由もなくなってしまいました。

 ご存知のとおり、DOS/VはOSの名前。DOS/Vパソコンと
呼んでいるのは、DOS/Vを動かすことが出来るパソコンの
意味でした。

 

<そもそもDOS/Vとは>

1990年に日本IBMが開発したPS/55専用の
「IBM DOSバージョンJ4.0/V」のことです。
ほぼ 「IBM DOS = MS-DOS」 というわけで、
MS DOS 4 の 日本語対応版ということに
なります。このVer4.0Jはパッチを当てることで
他のPC/ATマシーンで使用可能でした。

 ちなみに
J5.0/Vからは、一般的なPC/AT互換機でも安定動作
するので、いっきに普及していきました。

 実はこのDOS/Vの構造は、日本語のみならず、
フォントとFEP(文字を入力するためのプログラム)
を変更することにより、色々な言語に対応可能になって
いました。(ただし、購入時は日本語と英語用のみ)

 初期のころは、このソフトウエア的に漢字を表示する
方式のDOS/VはPC-9801シリーズの漢字表示速度にはかなわ
なかったのですが、CPUがどんどん高速化していき、
PC-98の表示速度に追いついてきました。

そうなるとPC-98の優位性が揺らいできました。
でも、一太郎、花子などの優秀なソフトがPC-98には
あったため、まだまだPC98帝国は滅びませんでした。




<いよいよWINDOWS時代へ・・・>

 WINDOWS上で表示される文字も全部ROMのデータ
ではなく、DOS/Vと同じようにRAM上に用意されて
いました。

 WINDOWSも95に進化したときに、劇的に普及
していきました。このころから、PC-98を使う
という意味が薄れていき、急速に衰退していきました。

 特にWINDOWS95以降は、
アウトライン形式の一種「TrueTypeフォント」が標準で
装備されているので、 フォント(書体)の自由な変更や、
拡大してもなめらか(ぎざぎざにならない)、拡大縮小
も思いのままという素晴らしい日本語環境が実現しました。

 これは、漢字ROMでの実現は不可能な技術。

これにより、パソコンによる文字処理は 
「ワープロ」から「DTP」へと昇華できました。

まあ、ソフトしだいですが。

 ちなみに、MACでもこの「TrueTypeフォント」が利用
可能。

 他にもPostScriptフォントなど、三次ベジェ曲線で
つくられたDTP用途のフォントなどもあります。

 興味のある方は、ネット検索などすると、たくさん
ヒットしますよ。




<最後に>

 このように、今のパソコンでは、何の苦労もなく
普通に表示している文字でも、ファミコン時代では
メーカーが苦労して表示させていたわけです。

 そんなことを考えながらレトロゲームを楽しむのも
たまには良いかなとか思ってしまいました。



PC-98本








PC-88本






PC-80/60本






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