まずは、ムービーをご覧ください。
(Youtube動画 retrogamer作)
TAKARAからリリースされていたファミコンソフト、
「トランスフォーマー コンボイの謎」
あきらかに、低年齢層がターゲットだった
はずなのですが、とても難しいゲームでした
「コンボイの謎」という題名が付けられていますが、
どの辺が謎だったかと言うと・・・。
<トランスフォーマーとは>
テレビ番組としては、
「戦え!超ロボット生命体トランスフォーマー」として
放映開始。ジェネレーション1シリーズと呼ばれ、
全5作にも及ぶ人気番組でした。
「トランスフォーマー」と呼ばれるロボット生命体が
正義の軍団「サイバトロン:AUTOBOTS」と
悪の「デストロン:DECEPTICONS」に分かれて
戦闘を繰り広げるというのが おおまかな話の流れです。
<今年の夏休みには 実写映画も公開>
マイケル・ベイ監督、
スティーヴン・スピルバーグ制作総指揮、
ドリームワークス制作、
パラマウント映画配給
なつかしのトランスフォーマーが実写で映画に
なるなんて、夢にも思っていませんでした。
驚きです。
良い映画に仕上げっていればいいのですが・・・・。
<トランスフォーマーは日米共同作業>
80年代に発売されていた
玩具のトランスフォーマーは、タカラがダイアクロンや
ミクロマンとして発売していたものをアメリカのハスブロ社
が、自社開発の玩具と一緒に「TRANSFORMERS」シリーズとして
リリースしたものでした。アメリカで大ヒット。
テレビ放送が、どうやらアメリカ先行で行っていたようで、
日本での放送とタイムラグが発生。
アメリカでは先にトランスフォーマーのパート1が
最終回を迎える。
トランスフォーマーが人気番組だったこともあり、
アメリカでは劇場版が公開。そこで、重大な展開が
ありました。
映画の中で、
サイバトロン総司令官コンボイが死んでしまったのです。
そして、2代目総司令官として ロディマスコンボイが誕生
しました。
日本では、諸事情により、この映画は当時公開されません
でした。
しかし、トランスフォーマーの続編である
「トランスフォーマー2010」が作成され、これも
日本でも放送することになりました。
そうなると、日本では、いきなり総司令官が変わって
いることになり、わけわからなくなってしまいますよね。
その謎を埋めるために、タカラはいろいろなメディアで
「コンボイの死」を説明していました。
「コンボイが死んだ!」キャンペーンと題して、
「2005年、コンボイ死す」(テレビ番組中での年号)と
キャッチコピーが打たれたテレビコマーシャルが流れ、
子供用の雑誌での誌面展開も行われました。
テレフォンサービスによる 玄田哲章の声で
「コンボイの最後の言葉」も聞くことが出来た。
そんな流れのひとつとして発売されたのがフ
ァミコン用のゲーム「コンボイの謎」。
ファミコンソフトの「コンボイの謎」とは、文字通り、
「コンボイの死の謎」を題材としたゲームなのです。
<ゲームとしては・・・>
ファミコンソフト「コンボイの謎」は
1986年12月3日にタカラより発売されました。
プレイヤー機は「ウルトラマグナス」。
トランスフォーマーを良く知らずにゲームを買った人は
自分が操っているのが「コンボイ」だと思い込んでいる
人も多かったようです。
時代背景としては、
TVシリーズ
パート1「戦え!超ロボット生命体トランスフォーマー」
とパート2「戦え!超ロボット生命体トランスフォーマー2010」
の間となっています。
ゲームとしては、かなりの「ダメゲーム」として、
世間的評判も悪い。
とにかく難易度が高い。ステージ1をクリアする
だけでも相当の忍耐力と練習が必要でした。
アタリ判定が大きいことや、玉と星の区別が
分かりにくいなどの理不尽な点が多いことも
評判が悪い理由にもなっています。
また、一発死になので、緊張感は抜群。せめて、ライフ製
になっていれば、またゲームの評価も変わってきたかも
しれません。
ボスの動きも、どれも似たり寄ったりで、面白みも無い。
トランスフォーマーである、醍醐味として、
トランスフォーム(変形)もゲーム中で可能。
ロボット形態と、トレーラー形態に自由に変形可能。
この変形時にちょっと時間がかかるので、その間に
敵から攻撃を受けてしまうこともしばしば。
トラック形態時は玉を上にしか発射できなくて、
ジャンプも出来ないので、使用する機会は限られてくる。
<ゲームセンターCXにも出てくるゲーム>
有野もかなり苦戦!最後はどうなる!?
興味のある人は、
有野の挑戦『コンボイの謎』を見てみよう。
<エンディングのひみつ>
エンディングは、一見英語なんだけど、
ローマ字です。だから、お子様でも
ローマ字が読めれば
意味は分かるわけだ。
(エンディングメッセージはムービーを参照してください。)
なお、アイテムを全部集めたかどうかで、エンディング
メッセージが変わります。
GoodEndingの場合は次の周でのプレイヤー機の
キャラクターも変わります。
(この辺がコンボイの謎ののかもしれません)
ローマ字でのエンディングといえば、
DECOのファミコン版B-WINGSの
エンディングと似てますね。
でも、いっそのこと ひらがな や
カタカナで表示すればいいのに・・・。
海外版とフォントが共用できて、メモリの
節約になるのかな?
フォントに関しての関連過去記事もご覧ください。
「フォントにまつわるエトセトラ」
http://retrogamer.seesaa.net/article/43733467.html
<結局のところ、謎は解けたのか?>
中古のハコも説明書もない状態で、
ゲームを普通に最後まで遊んだ限りでは、
結局はコンボイの死は謎のまま。
エンディングでも、
「最後の戦いに勝った。しかし、新たな戦いが目の前に
待っている!行け!」
といった内容が表示されるだけ。
だが、ステージ9の、まるでスーパーマリオのクッパ城の
中のような背景の隠し部屋でデストロンを破壊した後に、
「メガトロン」がゲーム内のTVモニターに出現。
そう、このメガトロンこそ、コンボイを
死に追いやった張本人。
「ハッハッハッハ! コンボイは倒したぞ。
悔しかったらここまでくるんだな!」
などといっているのかもしれませんが、
メッセージも何も出ないので想像力で
カバーしなくてはなりません。
やはり、「コンボイはメガトロンに殺された」
という予備知識を持っていないと、このゲームの
謎は解けないことになりますね。
ちなみに、説明書つきのソフトを買った場合は
また事情が違ってきます。
「君の手でコンボイの死の謎を解け!」
という触れ込みで作られたのにもかかわらず、
なんと、説明書で「コンボイの死」が解説されて
いる!!!!
そもそも こんな内容のソフトを
「コンボイの謎」と命名したこと自体
が謎だな。
<自作ムービー制作秘話>
今回、ストップモーションを初めて作りました。
ストップモーションとは、物体を少しずつ移動しては、
1コマ1コマデジカメで撮影という地道な作業によって作る。
写真は全部で1000枚以上撮っています。
ストップモーションについては、過去記事も参照
してください。
「 「Retro Games in Stop Motion」まさに芸術(驚) 」
http://retrogamer.seesaa.net/article/40230050.html
デジカメでとったJPG画像を、
動画編集ソフトで、張り込んでコマ送りアニメのように
くっつけていき、編集するわけ。
実際に動画にしてみると、自分が考えていた
イメージと異なってはいたものの、一応、
それらしく動いてくれたので、感動。
三脚の固定がしっかり出来ていなくてぶれる場面も
かなりある。この点は反省点だが、途中から撮りなおす
技術も無いので(同じ位置に物体を再配置できない)
今回はあきらめました。
やはり、空中移動は特撮技術でもない限り出来ない
ので、ちょっと強引にコマをとばししちゃいました(泣)
やはり、無駄なシーンや間が多くて、映像に面白み
もない。でも、苦労して作ったのでカットもなかなか
出来なくて・・・。
トランスフォーマーの変形は実際けっこう難しく、
撮影中、次に どこを動かすんだっけ!?と
迷ってしまいました。
しかし、この玩具はトラックからロボットに
見事に変形するねえ。
いまさらながら 良く出来たオモチャだなあ と
思いましたネ。 しかも、プラスティックなのに、
とても丈夫。かなりの力で曲げたりひっぱたり、
高いところからうっかり落としても壊れません。
見事な玩具です。
任天堂のロボットがスイングしながら上昇するシーン
はストップモーションではなくて動画です。
ロボットから、カートリッジを受け渡すシーンでは、
実はガムテープも使用しています。
ゲーム映像は、自分でのPLAYの収録は断念。
あまりにも難しすぎるゲームですから。
ネットで出回っているものを編集して使わせて
いただきました。
ちなみに、このムービーのエンディングの曲で鳴っている
トランス系のリードシンセ音は ドイツ QUASI MIDI社製の
「SIRIUS」の音です。けっこうレアシンセ。
<オマケ>
外人様のパワーを感じるのだ。
トランスフォーマー×聖闘士 星矢
アツイ・・・・あつすぎる。
アツクテシヌゼ。
<最後に>
世界中にはトランスフォーマーファンがたくさんいます。
今回の記事の作成にあたり、情報収集のために
ネット検索をしていたら、アツクて楽しいサイトが
たくさんあり、気がつけば4時間ぐらい経過。
今回retrogamerが書いた記事よりも、充実したサイトが
たくさんあるので、是非、ネット検索してみてくださいね。
そうそう、最近のヌルゲームがものたりないと感じる
あなた。ぜひ「コンボイの謎」で遊んでみてください。
かなり忍耐力が鍛えられるはずです(笑)
<記事作成にあたり 参考にしたサイト・関連サイト>
・Wikipedia
・コンボイの謎
http://hccweb1.bai.ne.jp/~hde37001/review/tf.html
・ゲームセンターCXのDVD
ほか多数
<予告>
次回もトランスフォーマーの話題です。
おたのしみに。
おほめ頂きまして、大変うれしく思います。retrogamer的には、目指していたものに比べると かなりイマイチな仕上がりなのですが、たしかに作るのは大変でした。
>パラパラ漫画を思い出して
そうなんです(笑)
ストップモーションアニメは パラパラマンガとほとんど同じ
原理なんです。
だから、仕上がりを想像しながら
物体を動かすときは、本当に胸をときめかせなが童心に返って作業していました。
でも、狭い机の上に銀紙敷いて作業を
しているので、何度か三脚を倒しました。
特に、カセット挿入部分の撮影は、
難所でした。
実はファミコンカセットはガムテープ
で固定しているので、何度もはずれたり、バランスをくずして、トランスフォーマーもろとも机の下にまっさかさまに
落としたりしました。
そのときにあせって三脚も倒したりした
ため、元に戻した位置が一致せずに、
画面がブレブレです。
でも、あのシーンを全部取り直す気力が
無くて、「まあ、いっか」と妥協しました。
また、他のムービーも作りたいとは
思いますが、現在はネタが無いので、
また良いアイデアが思いついたら
作ろうかと思います(^_^)
次回のムービーは電子ゲームとか
FLゲームの紹介ムービーでも作ろうかな
と思います。
楽しみにしていた甲斐あって、
物凄い作品を見せていただきました・・・
千枚以上に込められた意欲に敬服ですッ!
QUASIMIDIの名前、ひさしぶりに
見ました。ロボ声=シリウス・・・って
持っていらっしゃるのもスゴイですね!!
▼ロボ声
出典:Goodwood Green / Aztec Gold
http://plaza.rakuten.co.jp/bonneville/diary/200607060000/
▼QUASIMIDI RAVE-O-LUTION
http://www.youtube.com/watch?v=9R5wN7BSUy8
コメントありがとうございます。
>物凄い作品
そう おっしゃって頂けるとうれしいです。
ヘボヘボな出来ですが、
魂だけはこめられています(^_^)
>QUASIMIDIの名前、ひさしぶりに
QUASIMIDIをご存知とは、さすが!
「おぬしもマニアよのぉ」って感じ
です(笑) うれしいです(^_^)
たしかに シリウスを使用しています
が、過去にアレンジした曲を流用してい
ますし、せっかくのロボットボイス
(ボコーダー)は今回は使用していません。 「トランスフォーマー」って
しゃべればよかった(後悔)
次回は、ボコーダーでしゃべるかも(笑)
ボコーダーは
いつか、替え歌とかで、使用したいなあ
なんて考えていました。
「テトリス」SEGA版の替え歌をボコーダー
で自分の声を隠しつつ歌うことを
考えているのですが、なかなか歌詞が
思いつかない。
「テートリス、テテトリス
U Can't Touch This」
が要なのだが、その後の
歌詞の展開が・・・
だれか、HELP!
しかも、映像も思いつかない。
このままでは、お蔵入り企画となりそう。
P.S.
あいかわらず、楽しいリンクをいろいろ
ご存知で、いつも感心します(^_^)
リンク先の「ブリキロボ」サイコーです!
QUASIは情報が少ないので、あのように
紹介しているサイトを見ると とても
うれしいですね。
ちなみに、QUASIMIDIの音源モジュール
「QUASAR」も所有しています。
こちらは世間的に評判悪い音源でした。
でも、個人的には個性的で好きです。
それにしても、SIRIUSって日本で
何人ぐらいが所有しているのだろう?