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2007年06月10日

「さすがの猿飛」の電子ゲーム ヨネザワMultiboy Slide Panel  2画面だよ!

 今回は、「さすがの猿飛」のLCDゲームの紹介。
まずは、ムービーをご覧ください。


(Youtube動画 retrogamer作)

それでは、解説にいきましょう。
<さすがの猿飛のアニメ>

 まずは、このゲームの元となったアニメを簡単に
説明しましょう。
 もともとはサンデー連載の細野不二彦原作の
マンガ。

 マンガとアニメではけっこう雰囲気が違うところも
あるのだが、とにかくアニメは人気がありました。
 
※マンガではスパイナー高校も、出てこないし、
 ニントンも1話しか登場しない。




 ●アニメ版 さすがの猿飛の解説

 現代日本。忍者を養成するための私立学校
「忍ノ者高校」(しのびのものこうこう)に、創立者
の孫、「猿飛 肉丸」が転入。

 肉丸は、困ったことに チビでデブで、大食いで、
スケベ。
 でも、なぜか校長の娘で おさななじみの
「霧賀魔子」には好かれていた。

 彼女がピンチのときには
「マコちゃん いじめた」と怒りながら必殺技
「神風の術」を使って、助けてあげるのであった。
(スカートめくりにも この術を使用していたこともある)

 もうひとつの必殺技は、空腹時に胃壁を振動
させて超音波を発生させる「胃の笛の術」。

 肉丸をとりまく人々は個性派ばかりで、いつも
珍事件が発生する。肉丸の高校生活はおもしろおかしく、
過ぎていく。

 番組後半では、マコちゃんが、肉丸にたよって
ばっかりでは自分がダメになると気がつき、
肉丸から独立しようとするシリアスな
ストーリー展開となっていました。

 それにすぐに気がつかない肉丸が、けなげで、
また切なくて、ほろ苦さを感じたものです。


 最後は謎の敵と戦うため、地球を守るため、
ライバルのスパイナー高校と結束する。


ちなみに、
こんな主題歌でした。↓Youtube動画
http://www.youtube.com/watch?v=-LiTgw6-cj4

そして、エンディング↓
http://www.youtube.com/watch?v=0nVR3uTb-SI
「NINJAはKAGE〜」って方ね(^_^)


 アニメ版は、
 ニクマルとマコちゃんのラブストーリーが話の主軸になっては
いるものの、ライバルである「スパイナー高校」との対決
も、このアニメを楽しいものにしていました。

 キャラクターがどれも個性的なのが特徴。ちょこっと
エッチなシーンを おりまぜた どたばたコメディー
でした。
 
 当時は、このちょこっとエッチなシーンがあったため、
親の前で見るのが気まずかったお子様も多かったはず(笑)

 話によっては、シリアスだったり、ナンセンスギャグが
あったり、バラティーにとんでいたのも特徴。

 また、番外編も多くて、その番外編でいろいろな
番組や、映画の ちょっと危険なパロディーを
やっていて、それはそれで楽しかった。

 パロディーの例
 スターウォーズ、幻魔大戦、ミンキーモモ、
 少年ケニア などなど

以下のリンク先で、「さすがの猿飛」のパロディーのヒミツ
をはじめ、いろいろ わかります。

WEBアニメスタイル_COLUMN
第62回 なんでもありの『さすがの猿飛』
http://www.style.fm/as/05_column/shudo62.shtml




<アニメはDVD化されている>
今見ても、なかなか面白い さすがの猿飛のアニメ。
DVD化してます。ファンは買ってみてもいいかもネ。







<さすが な ゲーム>

あ、やっとゲームの解説だ(笑)

Multiboy Slide Panel さすがの猿飛

YONEZAWA LCD GAME
1983年製。ヨネザワ玩具製品。

さすがの猿飛 (2).jpg

 この「さすがの猿飛」のゲームの特徴は
液晶画面が2枚あること。

 大きな画面と、子画面が付いています。
 
 このシリーズだと、他に
「西部警察パート3」と
「パーマン パーマンに変身せよ」
が発売されていました。


 しかも、このシリーズの子画面は
上下にスライドします。
このスライド機構に何の意味があるのかは、
後のゲーム内容紹介のときに説明します。


<液晶オールパターン>

こんな感じです。
さすがの猿飛.JPG

さすがの猿飛 (1).jpg




<ゲームの説明>

 説明書が無いため、敵のキャラクター名や、
詳細は不明。

 でも、だいたいはムービーで、どんなゲーム
かは わかって頂けたかとは思います。


 昔の電子ゲームにありがちな、ひたすらハイスコア
を狙うことが目的のゲーム。

でも、ちょっとゲームの流れは複雑。

 

 ゲームの目的は、時間内に天守閣に
保存してある巻物を
盗賊(先生 プロフェッサーだったけ?)から
守り、それを持ち帰ってマコちゃんに渡すのが目的。


 まず、屋敷からゲームが始まる。
最初は天守閣方向にサクがあるため、右周りに進む
ことになる。

 屋敷外の堀(川)を超えることから始まる。
ここには大亀が住んでいて
行く手を阻む。肉丸はこのゲーム内では泳げないので
そのまま川に入ると1ミスとなる。
 この大亀を利用して、はしごをかけて、川を越える。

 しばらく歩くとロングスカートの
女の人(スケバン ミカ?)が
行く手を阻む。(ドラキュラみたいにも見える)

 ここで、タイミングよくボタンを押すことによって
「神風の術」をおこし、スカートをまくると、
女の人は硬直し、その場を通過可能になる。
 神風の術をおこさずに もたもたしていると、
後ろから忍豚(ニントン)が出てきて、
トンカチで叩かれて1ミスとなる。

その後、また川があるので、今度は上方にいる
男の人(じいちゃん?)が手をさしのべた
時に、ワイヤーを投げることにより、ひっかけて
ターザンのように川を横切る。


 いよいよ天守閣への潜入。
天守閣に登るには 時折降りてくるハシゴから
上る。このハシゴの位置に合わせて、子画面の
方を上下移動させる。子画面とハシゴの位置が
一致したときのみ、天守閣への出入りが可能となる。

天守閣(子画面)に入ると、
巻物を盗もうとしている
盗賊 先生(プロフェッサー)との対決になる。

タイミングよく、刀をつきさすことによって
倒すことが出来る。そして巻物がGET出きる。
もたもたとしていると、ぶらさがっている鉄球が
肉丸を直撃。1ミスとなる。


その後、ハシゴを使って、天守閣から降りる。
(降りるときもスライドを使ってハシゴの位置と合わせる)

 そうすると、 大蛇が川周辺の木に巻きつき、
右回りの道を進むのを阻む。序盤であったサクが消える。
だから、左回り方向に進めばよい。

 今度は、「忍豚」が登場。
 そのときに、何故か、かまゆで状態の「五右衛門フロ」
が登場し、そこに肉丸が隠れる。
 そこから、矢型の手裏剣を飛ばし、ニントンを倒すと、
そこから抜けることが出来て、通過可能となる。
 もたもたしていると、カマユデになって、1ミスとなる。


 今度は門の前にもどってくると、門がしまっていて、
裏門が開いている。
 なぜか、突然セクシーなかっこうをした
マコちゃんが屋敷内に登場して、肉丸の帰りを待っている。

 また、カメを使って川を超え、謎の女の人を硬直させると
裏門まで、たどりつける。

裏門から入って、マコチャンに巻物を渡すと、1周クリア
となります。

 また、最初からこの作業を繰り返して、ハイスコアを
狙うことになる。

なお、ゲームの中での1時間以内に、1週しないと、1ミス
となります。(ゲーム中の1時間は 現実時間で30秒ぐらい)


<なかなかアツイ>

 このゲーム。最初は、何をしていいのかわからず、
あまり面白いとも思わないかもしれません。

 でも、ゲーム方法が わかってくると、
これがなかなか面白い。いかに高速に1週するかに
燃えることが出来ます。

 そう難しいゲームではありませんので、何周もする
のもそうは難しくありません。周をかさねても
難易度も、あまりあがりません。
 とにかく、集中力の続く限り


ハイスコアをひたすら目指すことになります。


 このゲームは、GAME A と GAME Bが選択できて、
Aがやさしくて、Bが難しいという設定になっています。

 Aで遊ぶと あまりにも ぬるくて面白く
ありませんが、ルールを理解するまでは重宝します。
 Bだと適度な難易度でなかなか熱中できます。



<操作性>
 ジョイスティックの操作性は、おおむね良好。
ボタンも反応は良いが、ジョイスティックの真上に
あるため、慣れるまではちょっと戸惑う。右手で、
移動とアタックを両方行うことになる。

 左手は天守閣のスライドに使うわけだが、これは、
左手の人差し指で行うことになる。
これも、スムーズに動いてくれるので、操作性は
良い。

 なお、このゲームは、机において遊んでも、
手に持って遊んでも、どちらでも遊びやすい。

 人間工学(ヒューマンインターフェイス?)が、
なかなか考えられていると思いますネ。


<音>
音はカン高い電子音のみ。かなり貧弱。
ミスしても、なんか、あんまりそんな感じの
音がしない。
クリアしても、なんか達成感がある音がしない。
もう少し、音に関しては工夫が欲しかったですね。

※retrogamerの記憶が正しければ、「さすがの猿飛」を
 題材にした ほかの電子ゲームで、
「あられちゃん」の電子ゲームみたいに
 さすがの猿飛の主題歌で
「恋の呪文は スキトキメトキス♪〜」って
メロディーが流れるのがあったように思います。

 あられちゃんについては、過去の記事もご覧ください。
「おはこんばんちは」Dr.スランプ アラレちゃん!の電子ゲーム
http://retrogamer.seesaa.net/article/39607554.html



<ヨネザワとセガの関係>

 ヨネザワはセガに合併吸収されて、
「セガヨネザワ」となった。

 1998年4月には、
(株)セガ・エンタープライゼスの100%子会社として、
(株)セガ・エンタープライゼスTOYグループと
(株)セガ・ヨネザワの合併により
 新会社として「セガトイズ」を設立した。

   ヨネザワの名前は企業名からも消滅してしまったが、
現在も「SEGA TOYS」の一部として、ヨネザワは生きている。

 
 セガトイズ代表製品 

 キッズコンピューターピコ、プーチ、お茶犬、
 甲虫王者ムシキング、爆丸(ばくがん)
 オシャレ魔女ラブ and ベリー 、
 古代王者 恐竜キングDキッズ・アドベンチャー
それいけ!アンパンマン製品、
 おでんくん 、ミニコミ、お嫁ちゃん などなど




<ムービー制作秘話>
今回は特に苦労無く撮影が完了。
まあ、特に難しいゲームでもないしネ。
ただ、三脚に固定して、実際はデジカメ(動画撮影機能付き)の
画面を見ながらPLAYなので、ちょっとやりにくかったです。


<最後に>

 このように、けっこう燃えることが出来る電子ゲームです。
けっこう出回った数がすくないのか、オークションなどでも
高額になることが多いゲームです。
(この間、デッドストック品が5万円を超えていた! びっくり)

もしも、機会があればPLAYしてみてくださいね。



<関連記事・リンク>
 ノスタルジアで今回紹介のLCDゲームの
パッケージ写真が見れます。
サイト運営者に感謝しつつ、見てみましょう。

「GameHistoryBook Nostalgia」トップページ
http://www.game-nostalgia.net/

さすがの猿飛掲載ページ
http://www.game-nostalgia.net/densi/yonezawa/densi_yonezawa_main.html



<オマケ>あるいみ凄すぎる。北斗の拳 トキネタ。
アツクテシヌゼ。
一部、「さすがの猿飛」も登場。













楽天 テレビゲーム市場
きっと遊びたいゲームが見つかる・・・。





楽天 ダイエット市場
ゲームで なまった体を シェイプアップ!!
きっといいものみつかるヨ。



この記事へのコメント
こんにちは。このゲームは存在は知りませんでしたが、なかなか凝っていて楽しげですね。2画面などの、こういう細かなギミックって意味もなく嬉しくなりますね。セガトイズは、今でも液晶を使ったアイデア重視の商品をたくさん出していますが、どこかヨネザワの遺伝子を感じる部分もありますね。ちなみに最近のものでは、これがちょっと欲しかったり(が子供向けすぎるので断念した)http://www.watch.impress.co.jp/game/docs/20051208/toy202.htm
Posted by 80-cafe at 2007年06月10日 20:45
こんばんは!

 子供のころは、ホント、ヨネザワにはお世話になりました。西部警察のトランシーバーとか、忍者ハットリくんのゲームウオッチとか、パジェロのラジコンとか。なぜか、ヨネザワ製品はけっこう持っていました。そんなヨネザワの遺伝子はこれからも消えないでいて欲しいですね。

「24h ピクトハウス」は、なんとなくよさそうですね。たぶん、買ったら楽しいのでしょうが、やはり、ちょっと買うのは恥ずかしいですネ(笑)

 そういえば、これに似たコンセプトの
商品が、「ちびまる子ちゃん」バージョンで違うメーカーから発売されてたように思います。ピクトハウスほど機能は豪華ではありませんでしたが。
Posted by retrogamer at 2007年06月11日 00:22
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Excerpt: さすがの猿飛さすがの猿飛( - さるとび)は細野不二彦が1980年8月号から1984年4月号まで増刊少年サンデー(現・週刊少年サンデー増刊号)に連載していた漫画。アニメ化もされている。.wikilis..
Weblog: このマンガが読みたい!
Tracked: 2007-09-13 12:26
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