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2007年06月14日

SYSTEM DOWN!   SEGA「SDI」のお話

 SDIといえば、アメリカ合衆国の戦略防衛構想で、
スター・ウォーズ計画ともいわれたスケールの大きな
ものスゴイ計画でした。

はっきりいって、Z国は、SDIに かなり びびった。

 結局は、SDIは実現にはいたらなかったのですが、
SDIの脅威は Z国との冷戦終結のきっかけとなったようだ。

 そんな、SDIをSEGAが1987年にゲーム化していました。
どんなゲームだったかというと・・・。


SDIは、こんなゲームでした。


 このゲームの映像を見れば、現実のSDIが目指していたもの
が、ほとんどゲーム上で実現されていることが分かります。



<ゲームの目的>

 ゲームのルールは、映像でほぼわかりますね(笑)



 超簡単に説明すると、
攻めてくる敵を攻防して、地球の平和を守るのが目的。

目的失敗=「199X年、核の炎につつまれる・・・」 
ということになる。

 なお、このゲームは、時機(マイシップ)は人口衛星。
2人同時PLAYも出来ます。




<守るも、攻めるも・・・>

 このゲームの特徴は、ステージが2部構成
なっていること。
 
オフェンシヴ ステージ と 
ディフェンシヴ ステージ に
 分かれていること。

※オフェンシヴ ハーフ、
 ディフェンシヴ ハーフ とも言います。


 オフェンシブステージでは、横スクロールしながら
攻めて来る敵の攻撃を迎撃します。中には、ただ通り
過ぎるだけのICBMやミサイルもあります。
 このミサイル類を逃すごとに、自国は敵に攻撃されている
とみなされ、耐久力のメーターが消耗していく。
 

 ディフェンシブステージでは、擬似3Dっぽい画面となり、
スクロールはありません。
 自国へのミサイル攻撃を迎撃します。
オフェンシブステージで迎撃損ねたミサイル
弾道が攻撃してくるという設定なので、
オフェンシブステージで、全てのミサイルを破壊していると
このディフェンシブステージは免除となる。  

 ここで、ミサイルを迎撃しそこねると、自国にミサイル
が落下し、自国の耐久力が下がる。ダメージが100%に
達すると即、ゲームオーバーとなります。
 




<燃える 操作系>

 アーケード版は、
 人工衛星の操作はレバーで行い、レバーにショットの発射
ボタンが付いています。そして、このゲームの最大の
特徴としては、トラックボールが装備されています。
 このトラックボールで、ショットの照準を動かすことが
出きるのです。

 実は、この、トラックボールで照準を移動できるという
ゲームシステムは、ATARIのミサイルコマンドですでに
実現していました。

 だから、SDIがリリースされた直後から、
ミサイルコマンドのリバイバル版とかリニューアル版とか
アレンジ版などとも言われていました。

 
ミサイルコマンドの映像



たしかに、すごく似ています。

 でも、セガのSDIは、ものすごく良いゲームに仕上がって
いました。

 この操作性をネタにしたのか、偶然かはわかりませんが、
アニメ「マクロス」で、バリアシステムによる攻防シーンで
トラックボールを使用していました。

まるで、ミサコンでした(笑)



<誘爆が楽しい>

 ミサイルコマンドと同じく、ショットの性質としては、
照準を合わせた場所で円形に爆発することにある。
 この円形部分に入った敵は爆破できる。その爆風に
巻き込まれた敵も爆破される。

 これが、なかなか楽しいのです。

 「気分爽快」ラリホー といった感じ





<ボーナスもある>

 全ての敵を破壊してノーダメージでステージをクリアする
とファンファーレが流れて、ボーナス得点が入ります。
 そしてフリッキーが登場!!!


※ 「SDIの市販ゲームビデオ」では、芸術的な
  PLAYが収録されていて、このフリッキーが出まくり。
  まさに芸術的でした。(SOL氏PLAY)

  そんでもって、PS2版の
「SEGA AGES 2500シリーズ Vol.21
 SDI & カルテット 〜SEGA SYSTEM 16 COLLECTION〜」に、
 「圧巻の全ラウンド・オールパーフェクトプレイ」が
 収録されている。必見ですぞ!





<たのしいゲーム>

 とにかく、美しいグラフィックを見ているだけでも、
楽しい。

 色々と戦略性があり、自分でパターンを
作っていくのも楽しいゲームです。

 難易度は高いですが、練習したぶん、上達出きるように
出来ているゲームバランスも良いです。


 名作です。




<音楽サイコー>
 緊張感漂う、テンションコードバリバリのかっこいい
音楽も このゲームの特徴。
 ファンキーK.H.氏による、FM音源を駆使した、すばらしい
宇宙的サウンドもゲームの魅力を倍増させているといえるでしょう。

 CDでは、アフターバーナーやスーパーハングオンと
カップリングされていました。




 「AFTER BURNER」目的でCDを買った人で
SDIを遊んだことが無いという人が、
このCDをきっかけに「SDI」のサウンドの魅力に
引き込まれて、実際に「SDI」を遊ぶきっかけになった
という人も多かったようだ。

それほどまでも、魅力的な音楽でした。

 同じ作曲者である、「カルテット」でも、
ファンタジーゾーンのCDのカップリングで
収録されていて、同様の現象が起きていました。





<現実になってしまったオープニング>

 X68000のモデルともなった、あのビルが、
まさかの崩壊。

 あまりにも悲惨で、reterogamerもショックを
受けました。

 今後、あのようなことが起きないことを
祈っています。





<SDIって何の略?>


※SDIは以下の頭文字をとったものです。
Strategic Defense Initiative



<さすがに 欧米化のときは改名>

SEGA MARKV(MASTER SYSTEM)版の
SDIは北米では、
「GLOBAL DEFENSE」の名前で発売。

やはり、SDIのままでは、やばかったのかも
しれませんね。




<GAME BOY版 SDI!?>

ゲームボーイにSDIが出ていた!!




といっても、ご覧のとおり!
昔、アキバで買ったカートリッジだ。
SDI (1).jpg

 実は、韓国版のMARK3は
「GAME-BOY」という名称なんです。

と、ここまで書いて、重大な過ちに気が付く。

SDI.jpg
よーーく見ると「GAM BOY」。
ごめんなさい。ガムボーイですね。
ほんと、いま、気が付きました(汗)
10年以上、ゲームボーイと思ってました(笑)

 しかし、ハングルが読めないので、本当はSDIが
韓国名では どんなタイトルになっているのかは不明です。

 ちなみに、
「GAM-BOY」カートリッジは
日本版MARK3とカートリッジ形状がほとんど
同じなので、日本のマーク3でも、
そのままPLAY可能です。


 肝心な「ゲーム内容」は日本版とまったく
同じでした。

 
※ 韓国でのMARK3はセガからの販売ではなく、
 「OACS」というメーカーにライセンスを提供
 していました。
  後期のライセンス先は
 「三星電子 サムサング」に かわりました。
 ちなみに、「GAMBOY」はSAMSUNG時代には
「ALADDINBOY」とブランド名を変更していました。





<今遊ぶならPS2版かな>

 一時はアーケード基盤も買おうかと思ったほど
好きなゲームでしたが、中古で基盤だけで8万円も
したので、あきらめました。

 しかも、操作系が特殊なので、なかなか用意と
メンテナンスも大変。

 移植版では、
 最初はSEGAマーク3版を買いました。

 これが、なかなか当時としては良く出来ていました。
 
 操作性は、ボタンを押さずに方向キーを押すと、
時機が移動し、ボタンを押しながら方向キーを押すと
照準の移動というようにアレンジされていました。
 もちろん、残りもう一つのボタンはショットの発射
に使います。
 この操作方法は、これはこれで、
なかなか遊びやすくてGOOD.

 音楽もFM音源に対応していて、なかなか良かったですね。
ただ、曲数が減っていたのは不満。
 初PLAY時に、STAGE2になっても「SYSTEM DOWN」が
流れたときは、自分のシステムがダウンしそうになりました。

 難易度はけっこう高かった。

詳しくは以下で解説されています。
サイト運営者に感謝しつつ 見てみましょう。
http://bto8.smspower.org/segapower/1338/index.html


 今、手軽に遊ぶのだったら、やはりPS2版でしょう。





マウスにも対応していますし、いろいろ貴重な資料も
収録されていてお買い得。
アーケード版はモチロン、マーク3版も同時収録。
しかも、カルテットまでカップリング
されているので、なお お買い得。




<オマケ>


MASTER SYSTEMのCM SDIも登場



こわい兵器




<エピローグ>

 このように、どちらかというとマニアックなゲーム
ですが、大変すばらしいゲームです。

 まだまだ、今回の記事だけでは、この素晴らしい
ゲームの魅力を全て紹介しきれていません。

 是非、遊んだことが無い方は、一度遊んでみてくださいね。


<関連ニュース>

















posted by retrogamer at 01:48| Comment(0) | TrackBack(0) | アーケードゲーム | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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