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2007年10月10日

「テレビゲームジャック」その正体は・・・

その昔、「TVゲームジャック」という
怪しげな名前の周辺機器が存在しました。

TVGAMEJAC3_R.jpg 

これが何かといいますと・・・。
 TVゲームを簡単に接続するための、
RFブースターです。

「 これさえあれば
 TVゲームをもって、どこへでも!!
 ワンタッチで簡単にTVに接続 」

「パチンとワンタッチで接続」


というのがこの製品のキャッチコピー。

TVGAMEJACK (2).jpg



「日本ダイレクト株式会社」の製品。
品番は「ND10010」だ。

TVGAMEJACK (3).jpg

たぶん、1980年代後半の製品だと思う。


これが説明書だ!
TVGAMEJACK (1).jpg
クリックで拡大!


ハコに、「新発売」とデカデカと書いてある。
この辺は、ずっと新発売だった「ケンちゃんラーメン」と
同じ販売戦略だ(笑)





いったい、いつまで「新発売」なんだ!?
(5年以上は新発売だった・・・と思う)


 このTVジャックはいったい「何なのか」というと、
ようするに、ファミコンの接続を簡単にする装置。

ファミコンから出力されるRF信号を増幅させることに
よって、アンテナ接続しなくても、この装置についた
クリップ(ワニグチクリップ)をアンテナ線に挟むだけで、
RF信号をTVに送ることができ、
お手軽にゲームが出来てしまうという製品。

 けっこう電波が強いので、実際はクリッピング
しなくても画面が写ることもあります。
  
セガのテレコンパックみたいですね(笑)
segatelcon_R.jpg
(テレコンパック掲載ちらし)


 電源もファミコンとファミコンの間に挟むだけなので、
専用のACアダプターも不要。
 もちろん、ACアダプタを2個用意して、安定動作を
させることも可能。

「三度の飯よりもゲームが好き」という
ファミコン小僧の夢をかなえる素晴らしい商品だ。

 たとえば、夏休みともなれば、遠くの
「おじいちゃん、おばあちゃん」の家に
しばらく遊びに行くという子供時代を過ごした方も
多かったはず。
 
 そんなときにファミコンを持って行こうにも、
RFボックスをはずさなきゃいけなかったり、
親戚の家のTVに繋ごうにも、昔のデカイTVが
壁や棚に密着して設置されていたりして、
物理的に接続不可だったり・・・。

 そんなときは、この「TVジャック」の出番と
なるわけだ。

  もっとも、「おじいちゃん・おばあちゃんち」では
ゲーム以外に、いろいろ楽しく、貴重な体験も
いっぱいできたんだろうけど。

 いまどきは、ゲームでも、そんな楽しい夏休みが
体験できちゃうけどネ。



 さらに、ファミコン以外でもTV-ジャックは活躍します。
カセットビジョンやスーパーカセットビジョンでも
使用可能でした。

※ライセンスの問題もあったのかもしれませんが、
パッケージには、どこにも「ファミコン」や
「任天堂」の表記がありませんからね。
まあ、イラストはファミコンっぽいマシーンと
TVゲーム16みたいなレトロゲーム機が描かれては
いますが(笑)

 ファミコン以前の多くのレトロゲーム機の純正の
RFボックスだと、そのRFボックスにTVとゲームの
切り替えスイッチが付いていました。

 通常、このRFボックスがTVに近いほうが高画質を
キープできるわけで、RFボックスは通常はテレビの
アンテナ端子付近、つまり、TVの裏側に設置する
構造になっていました。
 だから、TVとゲームを切り替えるにはわざわざ
TVの後ろに回らなければいけない。かなりメンドウ。

 その点、ファミコンは専用のRFボックスを一度
取り付けてしまえば、このわずらわしいTVの後ろに
回るということをしなくても、気軽に本体の
切り替えスイッチでTVとゲーム画面の切り替えが出来ました。

 でも、実際は、電源を切るだけで、TVが即見れる構造に
なっていたので、この切り替えスイッチの存在すら
知らない方も多いかもしれません。
 この切り替えスイッチは なんのために、存在したか
というと、ゲームの途中でTVを見たくなったときのためのもの。

 また、ファミコンみたいにピンプラグで
RFボックスに つなぐタイプが一番
使い勝手がいいですね。本体もすっきりしますしね。

 ATARI2800とか、カセットビジョン(初代)みたいに
本体からRFコードが直接出てるゲーム機は
かなり使い勝手が悪い。
 でも実は中継プラグを使えば、ファミコンの
RFボックスにもつなげるし、TVジャックにも接続
することが可能。


TVGAMEJACK.JPG
(中継プラグ With SG-1000)

 だけど、ピンプラグ中継プラグを使用すると
信号劣化により、画質はかなり落ちてしまう(涙)。

 このように、
 いかにファミコンのRF出力が当時としては
「よく考えられたもの」であったかが、
今になってよくわかりますネ。

 まあ、いまとなってはゲーム黎明期に長く続いたRF出力も
完全に過去のもの。
 やはり、RFの画像はきたないですからねえ。
当時から、ファミコンのビデオ出力化などの改造が
マニアの間で 流行していました。

 1985年前後は、ビデオデッキが爆発的に普及しだす
時期でもあり、急激に家庭にビデオ入力も浸透。
 ビデオ出力が標準で装備された「ツインファミコン」は、
それだけでも「買う価値のある商品」でした。

ツインファミコンに関しては、過去記事もご覧ください。

「ツインファミコンのちょっとしたひみつ」
http://retrogamer.seesaa.net/article/37503517.html



 もっとも、当時は美しいと思ったビデオ出力でさえ、
やはり 「ぼやけた ねむい画像」であり、後のゲーム機は
S端子接続、D端子接続、RGB接続、HDMI接続・・・と、
どんどん高画質化していったのは、みなさんも
ご存知かとは思います。
 音声も、光端子などによりるデジタル転送で、5.1Chなど
と進化していったのも、みなさんのご存知のとおりですね。


 そうそう、最後になりましたが、
TVジャックの肝心な画質はというと・・・。

 やはり、並といったところでしょうか。
でも、ゲームをするには、なんとか支障はなかったですネ。

 もっともRF出力というもの自体が、もともと画質が良くない
ものなので仕方ないのですが。

 「テレビゲームジャック」は、
 いまさらレトロゲーム(RF専用機)で遊ぶのに、
わざわざRFボックスを繋ぐのはメンドウ・・・・
という方には 良い製品かもしれませんね。
 





楽天 テレビゲーム市場
きっと遊びたいゲームが見つかる・・・。





楽天 ダイエット市場
ゲームで なまった体を シェイプアップ!!
きっといいものみつかるヨ。



posted by retrogamer at 09:40| Comment(0) | TrackBack(0) | ファミコン / 任天堂 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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